生き方

人と話す。人とのつながりを肯定する。(前編)

有川 真由美さんの著書「なぜか話しかけたくなる人、ならない人」を読みました。

会話術に関する本は、毎年たくさん出ていますよね。「人は話し方が9割」「伝え方が9割」「聞く力」…などなど。

それだけ人とのコミュニケーションでは困っている人が多いのでしょう。

 

人と話すことがうまくなりたいと思い、コミュニケーションに関する本を読み、いざ実践してみてもなぜかうまくいかない…少なくともわたしがそうでした。

アサーティブコミュニケーション、 コーチング、 Win-Win、雑談力、傾聴力…どれも素晴らしいコミュニケーションスキルです。役に立たないわけはありません。

しかし、それらを元に人と話してみてもどこかしっくりときませんでした。技術の未熟もさることながら、そもそもわたし自身、人とのコミュニケーションがよいものだとは思えていなかったことが要因でした。

人と通じ合うことが喜びでなければ、いくら会話のテクニックを学んでも話す力は伸びないでしょう。人と話す上での自分の土台がぐらついているからです。

 

この「なぜか話しかけたくなる人、ならない人」は、どちらかといえばテクニックよりも土台寄りの本だとわたしには感じられます。心の根っこの部分に作用するような印象です。

人とうまく話したいのにコミュニケーションのやる気が続かない…そんな方にお勧めの本です。

話しかけたくなる人ってどんな人?

「話しかけたくなる人」というのは、あたたかい雰囲気があって、一緒にいて心地よく、同性からも異性からも好かれる人。

なかなかのハードルと感じます。しかし、この本を読み進めていくと、ひとつひとつの提言は、それほど難しいものではありません。

ただし、あくまでも先程書いたように、自分自身の土台と会話術の両方を見ていく必要があると思います。どちらも両輪で高めていくのです。

雰囲気があたたかで、一緒にいて心地よいと思われ、同性からも異性からも好かれる人…そんな人になりたいです。

前編ではここまでにし、後編で具体的な部分をもう少しだけご紹介したいと思います。