心理学ジャーナリストの佐々木 正悟さんの著書「先送りせずにすぐやる人に変わる方法」を読みました。というより、繰り返し読んで、習慣化を試みています。
この本では、「先送り」とはどういうことかを分析し、「ついつい先送りしてしまう人」が「すぐやる人」になるための55個の方法を紹介しています。55個となると多く感じますが、すべてを完璧にやるというのではありません。「すぐにできないときもある」と知りつつ「すぐやる人」になるくらいでちょうどよさそうです。
行動は意思ややる気の問題ではなく、すぐやったあとに「快が得られるかどうか」にこそ、決定される。
たとえば小学生のとき、夏休みの宿題をどのようにこなすか。
わたしは後半に一気に片付けるタイプでした。いくら計画を立てても、前半はのんびりしてエンジンがかからないのです。
いまの仕事のスタイルもどちらかといえば後半追い込み型です。しかもそれでできていて、尚且つためて一気にやることで爽快感を得ていたのだと思います。
すぐにやれない人は、たとえば締め切りのような他人志向的デッドラインで動いています。「すぐやる人」に変わるには、自分で設定した締め切りをクリアしていくことで快を得ると、すぐやる方が良くなっていきます。
優先順位は低いけれど、いずれは必ずやらなければいけないことや、本当にやりたいことは、朝いちばんにやってしまう。
どうしても、締め切りがある仕事を優先しがちです。やらねばならない事に追われて時間と体力を失い、本当にやりたいこと、自分を成長させてくれる本当に大切なことを先送りしてしまうのです。
まずは、ハウツー本を買ってきて、その通りにやってみる。
「本を読んだ」というだけで満足しまうことがあります。
良いと思ったことはひとつでもふたつでも行動に取り入れてみること意識しています。
ときにこれは自分に合わないと思うことでも、まずは取り入れてみることもあります。
新たな知見を得ることもまた読書の醍醐味のひとつですから。
やっぱり合わなければ、やめればよいだけです。
「結果」ではなく「数」にフォーカスする。
できるかどうかではなく、10回やったら1回成功するくらいの気持ちでやると、フットワークが軽くなります。
本書の中でも、テレアポが難なくできる人の例がありました。
テレアポが難なくできる人は、結果ではなく「数」に注目しています。
「○件アポを取るぞ!」ではなく「○件電話するぞ!」という意識です。
「100件電話すれば1件は取れる」ということであれば、100件電話をかけることを目標にすればいいのです。99件断られることはすでにわかっていることなのです。「いくつ断られると1件取れる」というマインドです。
やろうかな、どうしようかな…といって時間を失わない。決めたら、迷わずに進む。
具体的なタスクを前にして迷わないことです。
めんどう…できるかどうか不安…そのような思いを振り切り、決めたら迷わずにやることです。
もしも、いつまでも消えないタスクがあるとすれば、それは本当に自分がやらなければならないタスクなのかも考えてみましょう。
「先送りしてしまう」「すぐやる人」になりたい方にお勧めの本です。