宇多田ヒカルさん
テレビを見ながらザッピングしていますと、90年代のヒット曲ベストテンを並べていた番組で指が止まりました。
もっと前の年代からやっていたようでしたが、そこで、私の耳から静かに入り込んできたのは、宇多田ヒカルさんのAutomaticでした。
懐かしさだけではないその声で彼女の曲を聴くとき、私はどこかリズムやメロディーよりもその声を追っているような感覚になります。

癒しの効果があるという1/fのゆらぎに誘われるのでしょうか。
ふと聴きたくなって、You Tubeの「Wait &See〜リスク〜」へ。
ビューティフルハミングバードさん
ビューティフルハミングバードを知ったのは、「わたしのウチには、なんにもない。」というドラマのエンディングでした。
何話目かのラストシーンを何気なく見ていると、美しい声とメロディにハッと気付きました。
なんて曲だろう? そう思い調べてみると、「眠っているあいだに」という曲でした。
小池光子さん(v)田畑伸明さん(g)のお二人による音楽ユニットです。
もう知っている方には何を今更なのでしょうが、小池光子さんのその声は、私の中の何かを隙間なく満たすようでした。

これまでにもこのドラマは見たことがあるのに、なぜか私の意識に引っかかることはありませんでした。
過去の私には「眠っているあいだに」受容体が機能していなくて、今の私はその受容体が働く私、そういうことなのでしょうか。
良いも悪いもなく。

身体と声が美しい音楽を生む自然の一部であることを知ります。
古くならない音楽

「眠っているあいだに」は、2011年発表の『HORIZON』というアルバムに収録されています。
「Wait &See〜リスク〜」は、なんと2001年!発表の『Distance』というアルバムの収録曲です。
2曲とも、古くならないですね。
リズムも、メロディも、もちろんその声も。